同祖論というと、日本では日ユ同祖論のことですよね。
日ユ同祖論というのは、日本人とユダヤ人が同祖であるとして、日本と古代イスラエル王国の歴史的関連性を主張している説です。
冒頭で言いますが、ユダヤ人というのは種族的にはヘブライ人のことです。
今のイスラエル国というのは1948年にアメリカのシオニスト勢力が関与して建国された国ですが、紀元前にサウルやダビデたちによって建国されたイスラエル王国という国家がかつて存在しており、日ユ同祖論でいう日本と歴史的に関連しているとされるイスラエル人は紀元前のイスラエル王国のイスラエル人たちです。
その紀元前のイスラエル王国の国民はイスラエル人ですが、このときのイスラエル人とはヘブライ人のことです。
旧約聖書に出て来るアブラハムという男がヘブライ人ですが、イスラエル人とは全員このアブラハムという男の子孫たちということになっています。
アブラハムにはイサクという息子がいました。イサクにはヤコブという息子がいました。ヤコブはアブラハムの孫ですよね。
このヤコブという男がイスラエルという名前に変名し、そのヤコブ=イスラエルという男の10人の息子と2人の孫の一族が「イスラエルの12支族」となります。
12支族はネットで調べれば全て出て来ますが、マナセ族とエフライム族以外の一族の名前は全てヤコブさんの息子たちの名前であり、そのヤコブの息子たちを始祖とした一族ゆえにそれぞれの名前を一族の名称としました。
マナセとエフライムの二人はヤコブの息子ではなく孫です。
ヤコブの息子のジョセフという男がいて、そのジョセフの長男がマナセであり、次男がエフライムです。なぜかジョセフだけジョセフ族にはならずにその息子二人の名前が一族の名称になっています。
その12支族の始祖となったヤコブの10人の息子と2人の孫の子孫となるサウルが約紀元前1000年より更に少し前に初めてイスラエルの世襲王となり、サウルの次に国王となったダビデの時代にエルサレムを王都に定めて国家としての礎を築きイスラエル王国が建国されることとなったようです。↓ダビデ王

②へ続く。