そのイスラエル王国の王となったダビデの息子がソロモンです。
ソロモンがダビデの跡を継いで王となり、ソロモンが高齢者になる頃くらいまではイスラエル王国は内乱もなく運営されていたようです。
イスラエル王国に住んでいたのはヘブライ人たちですが、①で書いたようにヤコブの10人の息子と2人の孫を始祖とする12支族が有名です。
ソロモンが晩年のときに12支族の中で信仰に関する食い違いが起きて国が割れます。
信仰の対象をヤハウェからマモンに変えた支族とそれに反対した支族で内乱になったようです。
その内乱によってイスラエル王国は北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂しました。
北イスラエル王国の国民になった支族は10支族で、南ユダ王国の国民になったのは2支族と言われています。
南ユダ王国を構成することになった2支族はユダ族とベニヤミン族となっていますが、レビ族の一部も含まれているようです。
レビ族はイスラエル王国の神事における祭司を担当する一族とのことです。
北側がヤハウェに対する信仰を守り続ける派で南側がマモンへの信仰に変えようとした派とのことです。
北イスラエル王国も南ユダ王国も後々になって近隣の他国に侵攻されて滅ぼされます。
北側が滅亡した後に南側がバビロニアという今のイラク南部あたりにあった国に滅ぼされ、ユダ族とベニヤミン族はバビロニアの虜囚となり約60年間バビロニアで捕虜として過ごすことになったようです。
その捕虜として過ごす期間にユダ族がユダヤ教という宗教を作り、ユダヤ教を信仰するようになったヘブライ人(ユダ族とベニヤミン族)をユダヤ人と呼ぶようになったということです。
ゆえにユダヤ人というのは南ユダ王国側の国民になったユダ族とベニヤミン族に対してのみ使う概念で、北イスラエル王国側の国民になった10支族側のヘブライ人たちは、ヘブライ人ではありますがユダヤ教を信仰していないのでユダヤ人ではないということになります。
日ユ同祖論は日本人とユダヤ人が同祖とする説ですが、ここでいうユダヤ人というのはユダヤ教を信仰していなかった北側10支族たちのことも含まれていますので正確には日本人とヘブライ人が同祖とする説となります。
北側南側共に国が滅ぼされてそれぞれの支配国の虜囚となり、数十年後に解放されたあとに縄文時代後期の日本に来ているとのことです。
そこで日本人と混血したがゆえに同祖である、と言われています。
確かに昔のイスラエル人と日本人の風習と文化と信仰形式はそっくりみたいです。
アークと神輿、日本の神社とイスラエルの神殿の参拝方法、御守りとアミュレット、これらは確かに似ています。
本来の狛犬の片方は角が生えていて、片方は角が生えていません。
これは元々は角が生えている方がユニコーン(一角獣)で角が生えていない方がライオン(獅子)とのことで、この二匹の獣は北イスラエル王国の王族になったエフライム族(ユニコーン)と南ユダ王国の王族になったユダ族(ライオン)のシンボルです。
こういう感じで日本と昔のイスラエルには似通っている所が多いようです。
現在のイスラエル国は昔のイスラエルとは違う国ですが、世界政治というか世界の情勢を考察するとき、現在のイスラエルという国は日本に取って政治的にとても重要となる国みたいです。
個人的に調べてみようと思っています。