関節の捻挫の実体験

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肉体組織の損傷の即興ケア法「経絡伸展」

つい先日、体術の立ち合いに出て三戦全勝出来たのですがその代償として右足首と左手薬指を捻挫しました。
両方とも一戦目で捻挫したのですが、素手でもやれる自己ケア法をその場で行い一時的にですが痛みを緩和させて二戦目を勝ち切り、また自己ケアして三戦目を勝ち切ることが出来ました。

捻挫とは、関節に強い力が加わって関節内の靭帯、腱、軟骨などが損傷する怪我です。
痛みを感じる受容体が存在する筋膜と骨膜と皮膚の内、主に筋膜(軟骨損傷がある場合は骨膜も)が損傷することによって痛みを感じている訳です。

損傷した細胞の組織が回復して、炎症物質と発痛物質の分泌が無くなれば痛みを感じることは無くなりますが、それまでは基本痛いです。
ただ、経絡伸展を行えば一時的にですが損傷した箇所が回復しきっていない状態でも、痛みを緩和させることが出来ます。
それを私は先日も実体験しましたし、それ以外の稽古のときに軽くどこかを捻ったときなどにも実体験しています。

経絡伸展は、ストレッチに経絡の技法を合わせたもの

関節と筋を緩やかに伸ばすのがストレッチですが、そのときに関節を適切な角度で固定して伸ばす力の強弱を調節すると経絡伸展となります。
「関節を伸ばす力=関節に加える圧力」の強弱の加減は、自らの丹田の感覚で判断します。
関節を適切な角度で固定する、と上記しましたが、その「適切な角度」も自らの丹田の感覚で判断します。

この丹田の感覚が分かれば、前の記事でも書いた自然界から生命エネルギーを得る自己ケア法も感覚が掴めると思われます。
私の感覚では、これらの感覚は同じ原理のものです。

この感覚が掴めれば、経絡伸展を他者にも自分自身にも施せるようになります。
経絡伸展の技術はネッシン療法と同様に経絡の虚実の補瀉(ほしゃ)が出来る技術ですので、素手で経絡調整が出来ます。
虚実の補瀉が出来れば、肉体の機能が自然と整っていきます。

肉体のどこかの箇所に損傷があればその損傷を回復させようとホメオスタシスが働きますが、その機能を高めることが出来ます。
それゆえに、損傷した箇所が完全に回復しきっている状態では無い場合でも一時的に炎症物質と発痛物質の分泌量が減って痛みが緩和する感じを覚えるということです。

こういう状態を作っておくと、損傷箇所の回復は早まります。

経絡伸展を体感したい方は是非いらして下さいませ。

加地

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