自然界に満ちている生命エネルギー(氣)を使う自己ケア法②

目次

自然界から生命エネルギー(氣)を得る自己ケア法

前回の記事で中国発祥の漢方の思想では人間の肉体は「氣の器」と解釈されていると書きました。
氣とは生命エネルギーであり、その生物が生きるために必須の不可視のエネルギーです。
その氣という生命エネルギーが不足すると肉体の機能は低下して病(やまい)として身体に現れます。

東洋医学系の技法は全て、この氣という生命エネルギーの不足を補い、過剰を氵寫す(うつす)技法です。
今回は、自己ケア法として不足した状態の氣=生命エネルギーの補うための方法の一部を記します。

専門的な技法や知識は必要無く、必要なのは感性です。

氣という生命エネルギーの交流を活用して自己ケアする

氣という生命エネルギーは自然界に満ちています。
土や水の中の微生物、植物、鳥獣などの動物はそこに存在しているだけで不可視のエネルギーを放出しています。
電界や磁界を形成する場と同じように、あらゆる生物はそこに存在していることによって生命エネルギーの「場(ば)」となっています。

エネルギーの「場」は、その領域内に入った存在に影響を与えます。電界でも磁界でもそうですよね。
生命エネルギーの「場」は、その「場」を形成した生物(微生物含む)の周囲に無意識的にも意識的にも存在しています。
たとえば、大木という生物が形成した生命エネルギーの「場」の影響は、その大木の周囲に寄って来た動物、鳥、虫などの生物に影響を与えます。

そして、その大木に寄って来て大木の生命エネルギーの場に入った動物なども生命エネルギーの場を形成していますので、その動物の生命エネルギーの場の影響を大木も受けるということになります。
これは互いに互いの生命エネルギーの場の影響を受け合っているので、エネルギー交流が起こります。

このエネルギー交流を通して自然界から生命エネルギーを得るのが今回お伝えする自己ケア法です。

五感を通して氣という生命エネルギーを自然界から得る

その自己ケア法の最も単純なものは、自らの五感を使うことです。
他の生物の生命エネルギーの場の中に入ると互いに影響し合ってエネルギー交流しますが、これをより意識的に行うことでより多くの量のエネルギーを交流することができ、そうすることでより正確により多くの量の生命エネルギーを自然界から得ることが可能となり、それが自然界に満ちている生命エネルギーを使う自己ケア法となります。

視覚を使う場合
自らが美しいと感じるものを見たとき、視覚を通してその存在の生命エネルギーの場と自らの生命エネルギーの場が交流します。
見ることを意識的に鮮明にすることによってその存在を真に「見る」ことになり、そうなったときに自らに生命エネルギーが取り込めます。
私の体験上、生物ではない人間が作った土器や花瓶や絵などの無生物でも同様にエネルギー交流が起こります。
これは作った人間の生命エネルギーが作られた物体に宿り、作られた物体の材料になったものに元々備わっていたエネルギー(金属には金属のエネルギー、墨には墨のエネルギー、土には土のエネルギー)と混ざって交流しているものと思われます。
ただ、自然物は無生物であってもエネルギーは放出していますので、人間の手が加えられていない天然の無生物(石、金属の元となる鉱物、土など)のエネルギーとも人間はエネルギー交流が可能です。

自らが好むものなら何でも良いです。
好きな俳優、アイドル、犬、天然石、絵、刀、山や海の風景、など。
自分の感覚で好むと感じたものの「生命」を感じるように意識して見るとき、その存在を「見る」ことができ、そのときに生命エネルギーを得ることが出来ます。


見る対象が無生物だった場合でも、その存在の「生命」を見るように意識します。
無生物にも生命エネルギーとは呼ばないと思いますが、エネルギーがあります。
古代中国の思想ではそういう無生物のエネルギーも生物の生命エネルギーもどちらもまとめて「氣」と呼んでいましたが、生物、無生物問わずエネルギーは放出していて、それは他の存在のエネルギーと交流するという性質があるので対象が生物か無生物かは関係ありません。

同様に、嗅覚、味覚、触覚、聴覚を使う場合もその対象の「生命」を感じることで生命エネルギーを得ることが出来ます。

嗅覚を使う場合
自らが好むと感じる香りを吸うとき、その香りを構成している芳香成分=におい物質の生命およびその香りを出している大元の存在の生命を意識して吸う。

味覚を使う場合
自らが好むと感じる食物、飲み物を食すとき、その食物の生命を意識的に感じて味を味わう。

触覚を使う場
自らが好むと感じるものに触れるとき、その存在の生命を意識して触れる。

聴覚を使う場合
自らが好むと感じる音を聴くとき、その音そのものの生命とその音を出している大元の存在の生命を意識して聴く。

「意識的」に見て、嗅いで、食して、触れて、聴く。
意識的にその存在を感じれば、どの五感を通しても生命エネルギーを得ることが出来ます。
それが自己ケアになります。

その存在の生命を意識出来ているかどうかの確認の仕方は、普通に立った状態で他人に軽く身体を押してもらい、腰が定まってグラつかなかったら意識的に見たり嗅いだり食したり触れたり聴いたり出来ています。
もし押されて腰が定まらずにグラついたら「見る」「嗅ぐ」「食す」「触れる」「聴く」が出来ていないと判断できます。
これで確認できます。

文章だけで説明して納得していただくのは限界があると思いますので、ご関心ある方はサロンにいらして下されば実践してお伝え致します。

加地龍太 拝

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次